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見た作品の感想文を置くところ スラムダンクをこれから読みます(予定)

少年社中「モマの火星探検記」を見に行って

2020年2月2日、岡崎市民会館へ少年社中「モマの火星探検記」を見に行ってきた。

 

2年前にも少年社中が岡崎に来たことがあったのだけれど、他の予定とバッティングしてしまい、悲しいかな行くことができず涙を呑んでいた。昨年9月に友人宅に泊まらせてもらった際、「『トゥーランドット』がものすごい作品だから見てほしい」と言われ、DVDを見させてもらった。まるで、劇場で観劇をしているかのような衝撃を受けた。映像ではあるが、気迫と熱量が伝わってきて、驚きと衝撃がものすごかった。

 

それから、次回作品が近場で公演されるなら、見にいってみようと決心していたら、岡崎でのモマの上演が発表されたのだ。

 

何名か見たことのある俳優の方の名前もあり、見るまではすべてをお楽しみに取っておくため、感想ツイートや写真などはあまり見ないようにして臨んだ。

ここからは、観劇をした、感想を書いていく。

モマのあらすじや概要を知りたい方はHPへ。

 

作品を見終わった後、とても気持ちがスキっと晴れやかな気持ちになった。

とてもいい作品を見たなあという幸せでこころがいっぱいだった。

少年社中のツイッターで「初めての観劇におススメです」と発信されていたが、まさにその通りだなと思った。

 

この作品は宇宙飛行士・毛利衛氏の同タイトルの著書が原作となっているため、宇宙や宇宙飛行士に対するリアリティがものすごくあり、テレビなどで宇宙の特集をすこし見たことが1度でもあれば、見たことがある!と思うようなシーンも随所にあったりした。小さいころなんとなくそういった特集を見た記憶もあったので、あ!と思わされたりもした。なんとなくあこがれを抱いていたあの気持ちがすこし蘇ってきたりした。

 

この作品の感想をとても簡潔に答えるとするならば、優しい という言葉を選ぶだろう。

 

モマという人が優しく、ユーリという人が優しい。見終わった後にとても穏やかな心で劇場を後にすることができた。優しさの中につつまれると、とても穏やかな気持ちになるのだなと感じた。

 

モマを演じられた矢崎広さんとユーリを演じられた生駒里奈さん。どちらの方も初めて舞台でお芝居を拝見したのだが、とても素晴らしく、たくさんパワーをいただいたので、また、この方たちが出ている作品を見たいなあ、と思えた。

 

この二人だけでなく少年社中という劇団が作りだす作品をさらに見たくなった。モマはとても優しい作品ではあったが、トゥーランドットはどちらかというと悲しみが強い作品であった。まだまだ知らない作品がある。また、少年社中の作品を見に行きたいなと思う。

舞台「文豪とアルケミスト 異端者ノ円舞(ワルツ)」を見て

昨年2019年12月29日、舞台「文豪とアルケミスト 異端者ノ円舞(ワルツ)」を見に森ノ宮ピロティホールへ行ってきた。本作品は同年3月に東京・京都とで第一弾が公演された。その際の人気ぶりはすごいもので、舞台の好評ぶりが口コミで広められ、千秋楽公演では立ち見が出るほどだった。

 

▼舞台「文豪とアルケミスト」とは

ゲームアプリ「文豪とアルケミスト」を原作とした舞台作品。プレイヤーにより現在に転生した文豪たちは、侵蝕(しんしょく)された書物の中に潜り込み、文学を守るため、侵蝕者と呼ばれる敵と戦う。侵蝕者たちと戦い続ける日々の中で起こる文豪たちの人間模様を描いた作品である。

 

第2弾となる本作は、志賀直哉武者小路実篤、そして有島武郎の3人、白樺派が大きく取り上げられている。

 

本作品における武者小路実篤はとてもあっけらかんとしたキャラクターだ。武者小路を演じる杉江大志なのか武者小路なのか境界線が全く分からないなと少々の驚きもあった。しかしそれが面白くもあり可笑しくもあり、それはなんとなく武者小路が遺した作品の風合と似てるかもしれない、と思うこともあった。

冒頭の彼の芝居の中には前作の主演であった平野良が演じた太宰治の芝居のオマージュを利かせているところもあるのではないかと思ったところが随所にあり、前作が作り上げたものをスパイスとして取り込んできたのだろうかとかぼんやりと考え、懐かしさを感じつつ、思わずニヤリとさせられてしまった。彼・武者小路実篤が「友情」という作品に描き書いた内容、書き遺した言葉たち、彼自身が抱えていたのかもしれない作品の背景を1つ知ることができる内容であった。

 

文豪もそう呼ばれる前から一人の人間であるということをこの舞台では強く突きつけられる。小説という文学に魅せられ、秀でたものを遺した人たちではあるが、その人たちも読者である私たちと同じように1人の人間であり、友情や愛について思い悩むことだってあったに違いない。友人の死や、離別、それぞれ口に出さずとも思い秘めていたお互いへの想いだってあるだろう。そういう文豪たちの描かれてこなかった人間らしさみたいなところを強く強く打ち出してくるこの作品を見ると、その文豪たちの事をとても身近に感じることができ、よりこの文豪たちの作品を読んでみようかなと思わせられるような内容であった。

 

まっさらな気持ちで見てもよし、文豪について興味があるからでも、キャストが脚本が演出が気になる、などどんな角度からでもいい。是非一度見てほしい。文豪たちの鮮やかで美しく、華やかな世界を覗いてみてほしい。もしかしたら素敵な作品や作家と更に出会えるかもしれない。

私がコンフィデンスマンJPをすきな理由。

私はコンフィデンスマンJPが好きだ。

 

映画はとてつもないスケールなものだった。しかし作品として「コンフィデンスマンJPならやりかねない」スケールのサイズだったし、すごい制作費だろうと勝手に思いながら見てしまったが、最終的にそんなこともどうでもよくなるくらい、華麗に騙されて"信用詐欺"に遭ってしまった。

 

長澤まさみ演じるダー子、東出昌大演じるボクちゃん、小日向文世演じるリチャード、この3TOPがコンフィデンスマンJPのメインメンバーだ。今回の映画のゲストは竹内結子演じる香港マフィアの女帝 ラン・リウ、三浦春馬演じるジェシー、そしてTV版第1話でダー子ちゃん達に完全に騙された男江口洋介演じる赤星栄介。

 

 豪華キャストが繰り広げる予測不能なコンフィデンス(信用詐欺)ゲーム。果たして、この戦いを制するのは一体誰なのか…!というのが映画のざっくりとした内容。基本はTV版と特に変わらない。どこから騙されてるのか?本当にそれは嘘なのか?見抜けるのか?と思い考えながら見るのが最高に楽しいコンフィデンスマンJP

 

まず最初に私がお伝えしたいこと、それは三浦春馬がまじで史上最強にかっこいいことだ

 

(ここから下はただの三浦春馬ファンの私による感想文なのでコンフィデンスマンJPを好きな理由はだいぶ下にあります。そこだけ読みたいという人はスクロールして飛ばしてね☆)

三浦春馬がかっこいいのは承知の上で見に行ったんだがビジュアル・演技・声、もう何もかも最高だった。三浦春馬の虜になってしまったと言っても過言ではない。私の中で三浦春馬くんの代表作といえば映画「君に届け」なんですけど、それと並ぶ…いや、それをも超える最高っぷりでした。彼の良さを存分に生かした配役だったし全てが最高だった。何を言ってもネタバレになりそう。多くは語れないけど三浦春馬が最高すぎたのであと50回くらい見たい。

(三浦春馬語り終了)

 

さて、私がコンフィデンスマンJPを好きな理由、ですが、なんでそんなに好きなの?何が面白いの?と問われて、え、なんでだろうと考えたのです。なんでこんなに好きなんだろう、と。その考えた記録を記します。

 

第1に単純に話が面白い。よくあるパターンだと話を追いかけていく道の中で大抵犯人がわかってしまう。そうすると予測して推理しながら見ることは容易いので、なるほど、こういう展開ね?と思ってしまい、ある程度その通りに話が進む。これはよくあるパターンだ。もちろんどんなドラマでも使われやすい方法だと思う。これが別に悪いと言っているわけではないけど。ですがコンフィデンスマンJPの場合は見ているこちら側の予測の裏の裏をかいてくる。こちらが予想していることを遥かに超えてくる。とてつもなく驚きに満ちた感想に落ち着くことも数回程度ではない。騙された〜!というよりか、してやられた〜!一本取られた〜!という気持ちになることが多い。この作品の謳い文句である「何が本当で何が真実なのかはわからない」。毎回タイトルバックで繰り広げられるこの言葉がとても好きで、軽快で愉快で心が巻き込まれる。本当に見ていてワクワクが止まらない。

 

第2に、劇中でかかってる音楽の絶妙なまでに最高であること。音楽として作品にエッセンスを与えながらも、彼らの繰り広げる嘘に飲み込まれていくのはもしかしたら音楽の要素がそれを強めてるのかもしれない。主題歌として起用されてるOfficial髭男dismの音楽はそれを象徴するようなものだと思う。作品を見終わった後、この作品のことを考えながら思わず彼らの音楽を口ずさんでいる。その度にああ、自分はかなりこの作品の虜になってしまっているのだなと感じる。

 

またコンフィデンスマンJP続編があることを信じて!

 

あーっ私もダー子ちゃんの子猫に、なりたーい!あー!映画もう一回みたーい!!!